世羅で在来種の日本茶を無農薬栽培されている
『TEA FACTORY 玄』さんの茶畑とご自宅に行ってきました。
手摘み”煎茶”のネイティヴな旨味。
お茶の花を乾燥させた”花茶”のトロピカルなふくよかさ。
屋形船や砂浜に茶葉を敷き、そこに吹く潮風で乾燥させた”浜茶”の穏やかな余韻。
”釜炒り茶”の上品な香り。
”ほうじ茶”のインパクト十分な風味。
”玉露”の本来の甘みと熟成への可能性。
そして日本食にも違和感なく愉しめる”紅茶”。
このようなバラエティに富んだ品揃えと、
お茶作りに対する考え方や方向性が何より心に刺さりました。
以上の点から、少しでも多くの方に本来のお茶の味や多様性を味わって頂きたいので、以前までは予約でのみ提供していた『ティーペアリング』をカウンター席のコースにインクルードして玄さんの7種類のお茶を料理に併せて茶器や温度を変えて全てのお客様に愉しんで戴けばと思います。
29歳の青年が本来の日本茶の姿を伝える為に活動していることに、美しい日本の未来を観たような気がします。
彼と共通した思いは『日本が持つ独自の文化や美意識は最高にカッコいい』という感覚。
先人たちが作り、伝え、守ってきた伝統や文化に誇りを持ち、この国の美しさや素晴らしさを仕事を通じて表現出来る尊さを彼らから改めて感じさせて頂いた気がします。