2018年11月 お陰をもちまして福山市三之丸町で会社を創業してから十年を迎えることが出来ました。
このお店も開店から5年半が過ぎ、すこし落ち着きかけた矢先。今夏の西日本豪雨災害が起こりました。
一週間以上の断水や、予約のキャンセル続出、それに伴う影響での売上げ低下など。
この一年は本当に様々な事を根底から考えさせられる一年でした。
その中でもお店が上を向いて成長出来たのは、ランニングコストや無駄な経費を極限まで省き、
十年の歳月を懸けて作り上げたこのお店の業態だからこそだと思います。
これからもぶれることなく、一日一組のお客様に真心込めた料理やサービスをただひたすら愚直に行い続け、
地元の皆様に誇りに想って頂ける店作りを念頭に置いて精進致しますので今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
以下、今年に行いました店舗改装部分です。
カウンター内の壁を『瀬戸漆喰』といわれる岡山の石灰や広島の牡蠣殻、竹チップで作られた
自然に優しい漆喰を私が自ら掌で塗り上げました。
入り口の扉をカウンター材同様の樹齢500年越えの御神木で仕上げました。
周りの漆喰はカウンター内同様、瀬戸漆喰をまた私が掌で塗り上げました。
カウンター席の椅子を岐阜高山の熟練職人さんが釘を一切使用せず作り上げたものに。
デザイナー岩倉榮利氏の『真に日本が生み出したオリジナルデザイン』のコンセプトになによりも共鳴しました。
二階席テーブルを奈良吉野杉の樹齢約120年の一枚板テーブルに総入替えしました。
材木屋や資材屋から原料を仕入れて、木材加工から施工まで全て私が手作りで仕上げました。
椅子も座り心地を重視した無垢材のものに総入替えしました。
畳も備後畳表に総張替えしました。