6月から厨房に薪火力による竃を設置しました。(上記写真左側。右側は炭火窯)
理由は簡単。薪火による調理が最も煮炊きものの味をより美味しくするからです。
薪→炭→ガス→IH の順でどんどん味が悪くなり、更にはステンレス素材の調理器具が、
素材の風味を奪い取ってしまうという事も昨年秋に三重 月山の藤原さんに教えて頂き、
調理器具全般を鉄製、竹製、木製、ホーロー製、ガラス製といったものに全面切り替えを行なっております。
包丁がその最たるものです。
素材の味や風味を如何に活かしきるかが私が目指す料理の真髄でありますので、
調理技術の向上はもとより、調理器具や熱源を素材に併せて選ぶ事も重要であります。
ひたすら素材と向き合い沈潜する中で、今までの世にはない美食の境地を
創り出す料理が生まれるものであると信じています。