私は広島県尾道市で2013年の開業以来、一貫して一日一組限定の営業形態で備後茶量という料理店を営んでおります。
このような業態に決めた一番の理由は、外食が益々低価格化が進むにつれ益々人々の心身は病んでいき、
これからは料理人が『健康』を食から伝えていく役割を担う時代がやって来ると感じたからです。
開業から8年経過した現在では様々な健康に関する情報が錯綜した中で何を信じるのか?
それはあなた自身でしっかりと健康情報を自ら取りに行き、実生活の中に取り組んでみて自分にとって健康に良いと
直感で感じたものだけを習慣に取り入れていく事。これに尽きるのです。
人生100年時代などと叫ばれておりますが、健康寿命で100歳を迎える事が出来るのは恐らく100人中1人いるかいないかでしょう。
その反対に人口急減と比例して日本人の平均寿命も急短していくものと私は考えています。
私の60代後半の両親(父はアルコール中毒で痛風、母は砂糖中毒でパーキンソン病)は絵に描いたような異なる現代病を抱えています。
若い時期にそれ程まで食生活が乱れていなかったその世代ですらこの状況ですから、我々現役世代、更には
生まれた時から狂い乱れた食社会の子ども世代の健康寿命は思いやられる反面、良質なテクノロジーや情報も溢れる現代では
100歳までバリバリ健康で現役という方も少数居る激しい健康格差社会がやってきます。
収入がどれだけあっても健康知識が無く、毎日贅沢不摂生な食生活を送って早死にした方を私は何人も観てきました。
収入が僅かでも日常の些細な喜びを噛みしめて今でも毎日健康に生きる方を私は何人も知っています。
健康寿命を延ばすことはお金も掛からず至ってシンプルです。
しかし一番大切で難しいのは狂った現代食品の欲望に打ち勝ち、
しっかりと健康的な習慣を自らの実生活に落とし込む事やその覚悟があるかどうかです。
貴重な情報を入れても次の日には日々の忙しさやストレス、情報の高波に浚われてすっかりと忘れてしまっている現代人。
もしあなた自身の健康状態が悪いのであればこの情報が日常を変える覚悟をもたらすものとなれば幸いです。
現代の常識にとらわれ、周りもみんなそうだからいいんじゃない?という食生活で60年前後の健康寿命を終え、
死までの数年いや数十年。脚をひこずりながら、身体の節々の痛みに耐えながら、寝たきりのまま過ごして死するか。
100〜120歳までバリバリ現役で健康的に生きるか?
どちらも人生一回限りです。
決して脅しではありません。食に『便利や時短』を取り入れた代償は余りにも大きなものとなり、
晩年に悔やんでも悔やみきれない時間が待っています。
ふだんを変える。それが一番人生を変える。
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