『備後茶量を継ぎたい。』
物心つきだした頃から現在(11歳)まで…今のところ倅が言ってくれています。
とても嬉しく思う反面、むずがゆくもあるのが正直なところであります。
私が関わる漁師さんやいわゆる職人の世界の友人は幼いころから父と同じ道を歩むと
小さなころから決めていたと皆口を揃えて言っていたのを思い出してみると彼の本心なのかも知れない。
昨年から本格的な戦力として学校が終わるとバスでお店までやって来てお店の仕込みから片付けまでを担ってくれていますので私たちの成長も楽しみながら酒のつまみにでもして頂けたら嬉しいです。
一般的な料理屋の息子が通る道は、調理師学校へ行って都会の有名店で腕を磨いて30歳を前に帰って来るのが正道。
僕としては一日でも早く(あと10年ちょっと)お店を譲って、本人の裁量で苦労や経験を重ねて自身のお店に育てていく事が
一番であると考えています。そう考えると僕がカウンター席で料理を作る事もあと10年しか無いのだと実感し、
命の儚さを日々感じつつ倅の成長も愛おしく思えます。
私自身は『鯛の浜焼き』という新たなステージを全力で取り組みながらお店のサポートをしていければと考えていますが、
日ごとに生まれ変わる自身の感情や、そもそも予想通りには人生は行かないものですから10年後。
いったいどんな世界で何を誰と行っているかも解らないのが本音であります。
48歳の私と21歳の二代目がこうしてカウンターに揃う10年後の未来があるならば。
私は10年後、20年後のお店の為の土壌作りと種まき、根を張ることに勤しむことにしましょう。
ならば今からの10年が私にとって、最も煮えたぎるような過酷で激しく、だけれど愛おしい日々となるでしょう。
↓オマケ動画 二代目 保育園卒園式 『僕はこの時から決意していた。』↓
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でーはま (火曜日, 08 2月 2022 00:12)
微笑ましいお写真ですね。
今日初めて浜焼きを頂きまして、とても美味しく感動しました。
偶然の出会い(自販機)に感謝です。
飲食店の皆様には厳しい時期が続いておりますが、きっと息子さんにはお父様の消えない情熱の灯火が見えているのですね。
備後茶量 (水曜日, 09 2月 2022 07:56)
でーはま さん。
この度は鯛の浜焼きをご購入頂きましてありがとうございます�
二月は麹作りや薪用の木の伐採などやる事が盛り沢山なので気持ちだけでも明るくありたいですね!