本年建設した完全天日製塩所『天空の塩パピタ』での製塩量が想像をはるかに超え順調に進んでおりますので5月より手土産・自宅用の鯛の浜焼きに使用する塩も全量『天空の塩パピタ』に切り替えました。
ガンディーが行った塩の行進から90年余り。
日本では海外の塩をはじめとしたあらゆるものが安価かつ大量に手に入るようになりました。
それに伴って全国のあらゆる郷土料理や個性は無くなり、土地のグルメといっても原材料は海外産・県外産が当たり前となり本当の意味で、その土地ならではの味は消え失せてしまいました。
瀬戸内屈指の観光地である尾道に至っても、尾道ラーメン・お好み焼き・様々な人気のスイーツ・パン屋さんで提供される尾道グルメも原材料のほとんどは尾道から遠く離れた土地のものです。それをわざわざ遠くから訪れる旅人が口にしていることにとても違和感を感じます。なぜなら食べているのはただの人気だから…有名だから…という『情報』だからです。
全てを地元産にすることは難しいでしょうが、少しでも近くで取れる素材を使うお店が増え、そんなお店が支持されるような社会になるよう、自らが活動していかなければ何も変わりません。SDGsや脱炭素など言葉だけがフワフワと浮遊して一向に新しい社会像が見えない中、聡明な社会活動と経済活動を両立させ次の世代が『私もやりたい!』と思えるような仕事を私たちの世代で作っていかなければなりません。
そのような想いを込めて『 尾道 塩の行進 』と銘打ち、活動して行きたいと思います。
《塩の行進》とは
塩の行進(しおのこうしん/Salt March )とは、1930年にマハトマ・ガンディー並びに彼の支持者がイギリス植民地政府による塩の専売に反対し、製塩の為にグジャラート州アフマダーバードから同州南部ダーンディー海岸までの約386kmを行進した抗議行動のことである。この行進は3月12日から4月6日まで続き、インドのイギリスからの独立運動における重要な転換点となった。